2021年のコラム

   

今月のひと言

当社のコラム担当 「今が好き♪」 氏のコラムです。毎月連載します。

    
2021年 7月号 「アユ」New!
6月号 「どうする東京オリンピック」
5月号 「基礎疾患」
4月号 「スエズ運河」
3月号 「パンデミック」
2月号 「安野光雅」
1月号 「Google Earth」
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7月号 「アユ」New!

 今年は何年かぶりに『アユ』が食べられて、川魚が楽しめそうだ。拙宅の前にバス通り を挟んで平井川が流れている。この川には秋川漁協の漁業権が設定されていてアユ、ヤマ メ・マス釣りにそれぞれの入漁券が必要。その上、いつの間にかハヤ・ヤマベなどの雑魚 にも年券(2500円、アユは8000円)と一日券(500円、同2000円)が設定されている。 最も77歳以上は半額で購入できるが買ったことはない。昔は夏になるとハヤやヤマベを蚊 針りで釣ってはリリースして遊んだものだが。ヤマメ・マスの解禁日は3月、アユは6月 でいずれもここより上流で放流されるので河原におとりアユの販売所テントがあっても釣 り人は少ない。

 さて、ことの起こりは拙宅の庭木の剪定、草刈りなどを契約している造園業者が変わっ たことで、今年の4月半ばの草刈りが初仕事と言うときに、冷凍した「ヤマメ」6尾を手土 産にK造園代表と言う名刺を差し出して、今後よろしくお願いしますとの挨拶。住まいは 青梅市の梅郷とあった。
 釣りはコロナ禍でも昨年から自粛対象や放流中止になっていないが、聞けば渓流釣りが 趣味で、近場の多摩川や秋川ひょっとして平井川かもと思いきや、奥多摩湖奥の小菅村で 釣ったものとのこと。早速その晩にグリルで塩焼き。丁寧にわたぬきされ一尾ずつビニー ル袋に入れて冷凍してあり、塩を塗って自動モードで姿焼きすればOK。頭からかぶりつ いて極上の肴となった次第。その後10日ほどして低木の手入れなど半日仕事の折りに、今 度はヤマメとニジマス併せて10尾を持参。ひとしきり釣りの話を聞くと、日帰りの範囲で 結構あちこちの川に行くようで、釣り仲間内では指導的な存在の様子。釣りの話ならいく らでもできそうである。ニジマスはヤマメよりやや大きく家人は頭を遠慮したがこちらは 問題なし。晩酌がつい多めとなり何日も楽しめた。その後6月になって松など大ぶりの庭 木を高所作業車で二日にわたって剪定。これで今年前半の仕事が終了したが、請求書を持 参した折になんと12尾ものアユも持参。家人が受け取って山梨県の山中ものと聞いたよう だが、まさに旬の先駆けで買っては食べられない。香魚とはよく言ったもので丸ごと食べ て苔味を楽しんだところでこの原稿を書いている。  帰りぎわにビールとつまみをお礼に渡してあるので、これで次なる川の冷凍渓流魚が釣 れる…失礼、期待できるかもしれない。

6月号 「どうする東京オリンピック」

 さて、『どうする東京オリンピック』。中止にしろ強行にしろ、ここ2・3カ月で結果は出 てしまう。  もともとは石原都知事が2016年オリンピックに手を挙げたのが発端。都民には唐突なエ ントリーで、リオデジャネイロに完敗。この時のヴィジョンは「コンパクト五輪」で、肥 大した大会に一石を投じるものだった。その後2012年に引き継いだ猪瀬知事に招致活動は バトンタッチされ2013年にめでたく2020東京オリンピックが実現することとなった。世 界中から集まる選手と関係者、観光客をおもてなしするつもりで…。が、ほどなくスキャ ンダルによって知事辞任、次の舛添知事も私用私物化で交代、ようやく都民ファーストと アスリートファーストの小池知事に落ち着いたが、ことほど左様にオリンピックは出だし からケチの連続だった。

 以後、2015年7月に発表した佐野某デザインの大会エンブレムが盗用問題でやり直し。 新国立競技場も国際コンペで流麗なデザインに決まっていたはずが白紙撤回され、隈研吾 と大成建設によって2016年12月に遅れて建築スタート、残業過労による作業員の自殺も あった。更に招致委員会理事長JOCの竹田会長による国際陸連会長の子息が関係する企業 への2.2億円振り込みが発覚、2019年3月うやむやで会長辞任。同年10月にはバッハ会 長ツルのひと声でマラソン・競歩が札幌開催に変更、本来秋開催がベストなのに米国のス ポーツシーズンを優先しての真夏開催があだとなった。とどめは今年になっての五輪組織 委員会森会長の女性蔑視発言。男性優先、女性を見下す日常が言わせたのだろう。悪びれ もせず、辞任に際しては後任を指名して周囲をあきれさせた。おかげで日本の女性軽視、 女性の社会進出の程度が最低であることが世界中に暴露され、勤勉・穏健な国民であった はずの我々に疑問符が付いてしまった。反動で組織委員長・担当大臣・都知事と五輪トッ プがすべて女性に。

 以上はコロナ禍とは無関係。この間スローガンは震災復興から昨年の延期決定と首相交 代を経てコロナ制圧となり、招致当時原発はアンダーコントロールと言ったはずが汚染水 を海洋投棄する方向。聖火リレーは寸断状態。最近になって感染拡大もなんのその、パブ リックビューイング会場をいくつも設置して人集めをするというから、まだまだ何かが起 こりそうだ。

5月号 「基礎疾患」

 新型コロナウイルスに感染して重症化しやすいのは高齢者と『基礎疾患』のある人と言 われていましたが、人類との戦いが長期化するにつれウイルスも変異と進化を重ねて対抗、 近頃では中・若年層も重症化を免れないと言った状況です。とは言っても筆者には30年間 に及ぶ高血圧症と10年余になる痛風の持病(基礎疾患)があり、感染すれば重症化率が高 いことに変わりはありません。

 高血圧は後頭部が重く感じられるようになったことが始まり。脳腫瘍などを疑ってCT 検査をしましたが異常なし。血圧を測ると最低側が100前後と高く、これが頭痛の原因と のことで降圧剤の服用が始まった次第。ほどなく投薬で最低側は改善しましたが、年と共 に最高側もおかしくなって今日まで医者通いが続いています。

 こうした中一昨年の夏、むくみが足首にでて、朝はおさまっても夕方はくるぶしが判明 できないほどのずん胴になってしまい、重だるい感じに。主治医に相談すると、水虫菌が 足に入ったとの見立てで飲み薬と塗り薬が処方されました。もともと水虫持ちで納得。こ れで治ると思いきや…改善せず。次は整形外科にかかったついでにむくみの話をすると血 流不足が原因と、血栓症のいわゆる血液サラサラ薬をもらい、血が止まらなくなるからけ がはしないようにと言われて日曜大工中止。50日間服用後これも空振り。その後大腸がん の疑いが出て内視鏡検査、こちらは異常なしでホッとしましたがこの折りむくみの経緯を 話すと、今度は利尿剤を処方されました。おかげで夜中に1・2回のトイレ通いが3回にな って閉口。またまた、ひと月超の睡眠不足の甲斐もなく薬石効なし。お手上げ状態となっ てしまいました。

 ところがちょっとした手違いから解決の糸口が。降圧剤のイルアミクス配合錠HDを常 用していますが、この日は先生が違っていて同名ながらLDが処方されたのです。HDは 降圧剤アムロジピン10mg配合・LDは5mgです。一日の摂取量が半減しました。一回 の処方70日で、この間血圧は何回測っても高値安定、一方むくみは改善に向かいました。 アムロジピンの副作用だったのです。むくみの原因は判明しましたが高血圧を代償にする わけにもいかず、現在配合剤はLDのまま朝服用、さらにアムロジピン単体5mgを夜服用 と2回に分けて副作用を緩和する策で70日間の様子見となりました。

4月号 「スエズ運河」

 先月23日、わが国の大型コンテナ船が『スエズ運河』で座礁し、この間400隻を超える 船舶を通航止めにして、世界経済への甚大な影響が心配されていたが、29日夕(現地時間) 無事離礁に成功した。浚渫とタグボートの動員、合わせて満潮時の高い潮位により事故発 生から一週間ほどで通航可能にこぎつけ、まずは一安心だが、通航の正常化やエジプト当 局による原因調査・1兆円を超えると見られる賠償問題の解決、再発防止策には時間が掛か りそうだ。

 座礁したコンテナ船「エバーギブン号」は我が国の今治造船丸亀工場で2018年に建造さ れたコンテナ2万個積みの新造大型船。全長400m・幅59m・総トン数22万tのメガシッ プ。所有者は今治造船グループの船舶リース会社で、今治市の「正栄汽船」。運航者は台湾 の大手海運会社「エバーグリーンマリン社」、わが国でもEVERGREENのコンテナはよく目に する。母港はパナマ港。

 コンテナ満載で中国からロッテルダムに航行中、紅海のスエズ湾から地中海に通じる運 河入口から10㎞ほど航行した地点で、船長の弁では強風にあおられて右舷方向に回頭、船 首が岸端で座礁し、幅205mの運河を400mの船体で斜めにせき止めてしまったもの。そも そも岸付近は浅くなっていて中央付近を航行しなければならない規則だが、輸送効率優先 で船舶が大型化し操船が容易でなくなったのも一因。エジプト当局はこうした事故はごく まれで運航の安全性を訴えてはいるが、今後、利用者は同様の事態への対処も迫られるこ とになりそう。

 今回の事故を機に、ロシアは早々とアジア・ヨーロッパ間航路に北極海航路を利用する よう呼びかけているとのこと。地図上では北極海は横広でスエズ航路より遠そうだが、地 球儀上では上すぼまりになり、実際の距離はスエズの6・7割ほどだ。今のところ氷のない 夏のみの利用であるが地球温暖化が思わぬところで後押しするかも知れず、スエズの代替 航路として有力視されている。エジプト政府としても年間2万隻の大型船が利用し通航収 入一日15億円と言われるドル箱航路を守るため、運河の拡幅・水深の均一化・保安設備の 強化など対策が必須となってしまった。

3月号 「パンデミック」

 結局、わが国ではダイヤモンド・プリンス号と屋形船から始まり、全地球を巻き込んだ 新型コロナウイルスの大流行は、昨年3月に世界保健機構(WHO)が『パンデミック』と 認定してから1年を経過してもなお衰えを見せていない。

 史上最大のパンデミックと言えば14世紀半ばに中央アジアで流行しヨーロッパ全土に及 んだ疫病「ペスト」。ネズミなどからノミを介して感染、以後飛沫感染でまん延。皮膚が内 出血で黒くなることから黒死病とも言われ致死率は非常に高く、ヨーロッパだけでも人口 の1/3にあたる7500万人以上の死者を出し、世界では億を超えたと言われている。終息に 20年間を要した暗黒時代。以後、年貢を納める農民の減少で荘園が崩壊し王権が強固にな った。一方、権力を誇った教会が何の役にも立たず、人々は古代ギリシャ・ローマの知恵 に学ぼうとこの時代に回帰、教会によって抑えられていた科学技術や芸術への重しが取れ てルネッサンスの幕開けとなった。パンデミックが世界を大きく変えたのである。

 インフルエンザでは「スペイン風邪」1918年から1921年。第一次世界大戦中に流行し、 終戦を早めたのもこのウイルスと言う。発端は米カンザス州の陸軍基地・仏駐留の英軍な どと諸説あるが、いずれも密集の最たる軍隊の移動や兵士の帰還により敵味方を問わず参 戦国でまん延。スペイン風邪と言う呼び方は中立で報道管制がなかったスペインの新聞が 初めて報じたからとのこと。当時はワクチンなどなく、マスク・うがい・手洗い・消毒の 公衆衛生に頼るのみ。集団免疫が増えて終焉を待つほかなく3年間の敵国とウイルスとの 戦いであった。死者数は2000~5000万人、わが国には毒性を増した第2波のウイルスが 上陸し軍隊や学校でクラスターが頻発、感染者2300万人、死者39万人に達した。

 インフルエンザウイルスが発見されワクチンの開発が始まるのは1933年以降からである が、スペイン風邪で学んだ公衆衛生が根付かず、1957年のアジア風邪・1968年の香港風邪・ 1977年ソ連風邪など今日までなんども世界的な流行となっている。今回のパンデミックで も海外ニュースではマスク無し、3密状態の映像をよく見るし、外出時にハンカチを持たな い、路上にタン・つばを吐くなどが常態化している国々もあって、人類の新種ウイルスと の戦いは、今後も永久に繰り返されることになりそうだ。

2月号 「安野光雅」

 細密にして情緒ゆたかな画風で子供も大人をも魅了した、絵本作家の『安野光雅』さん が昨年12月24日に94歳でなくなりました。  今でも親しまれている「ふしぎなえ」がデビュー作。最初は現在も続いている福音館書 店の定期購読誌「こどものとも」1968年3月号として発行されました。文字無し絵本・水 彩の細かな描写・何より一見自然に見えながら上下左右表裏がつながっている不思議さな ど斬新な手法が評判となり、改めて71年に単行本として発行されました。海外でも評価さ れ翻訳不要も手伝ってか米仏伊などでも出版、シカゴでは絵本関連の賞も受賞。こうして 40歳半ばの新人作家が生まれました。手元にある同本は2014年発行の第71刷とあります。 これからも増刷されるでしょう。続いて同シリーズの「さかさま」「ふしぎなさーかす」が 発行され以後、文字や数・科学知識や子供時代からの空想好きを生かして活躍、マッチ・ トランプ・三角帽子などがよく登場します。雑誌「数理科学」の表紙絵も10年間担当しま した。

 74年の「ABCの本」はエッシャー風のねじれ構造を持った木工作品でアルファベットを 表現したもの。主題の絵も秀逸ですが各周縁に動植物・昆虫・トランプ柄などを配した隠 し絵もどきの額縁画付きで、当時の文部大臣賞受賞作です。筆者のお気に入りは「天動説 の絵本」97年。例の細かい筆致の建物と群衆画で長い天動説の時代を経て地動説にいたる までをわかりやすく絵解きをし、巻末には解説と年表付きです。77年初版の世界の街並み を描いた「旅の絵本」は晩年の2018年の第9巻スイス編まで続き、多くの世代を楽しませ ています。

 他にも作品・画集・共著・受賞歴など多数で紹介しきれませんが、異色は小説「即興詩 人」。アンデルセン原作で森鴎外による名訳がありますが文語体、これを口語文に訳したも のが山川出版社の「口語訳・即興詩人」2010年です。デンマーク語からドイツ語、文語体 から口語体へと3段訳本ですが好評、挿絵ももちろん訳者安野さん。全67章と長編で、舞 台はイタリア。原本発行の1835年以降この本持参でローマ観光をするのがはやったと言う ことです。森鴎外は同郷の島根県津和野町出身。町には安野光雅美術館・森鴎外記念館が あります。

 筆者も2018年8月に静岡県立美術館で催された、「安野光雅のふしぎな美術展」を家人 と娘たちでドライブがてら見に行きました。原画はやっぱり素晴らしかったこと、近くの 清水港魚河岸で食べた遅い昼食の海鮮定食がうまかったことを覚えています。

1月号 「Google Earth」

 このごろは『Google Earth』で旅行をしている。毎年、新年のあいさつと共に、夫婦で 出かけた国内外の旅行写真を並べて年賀状としている知人が何人かいるが、昨年は残念な がらコロナ禍で定番賀状が思うようにいかなかったようだ。

 こうした中、居ながらにして地球上のいろいろな場所に飛んでいける重宝なアプリがあ る。バーチャル地球儀システムとも言われる「グーグルアース」がそれ。従来の地図アプ リでもストリートビューで道路に沿った周辺の360度画像や住所検索で付近の画像が見ら れて散策や旅行の雰囲気が味わえたが、アースの場合は宇宙ステーションから俯瞰しなが ら地上に近づいて、任意の高さからドローンが撮影したような映像が見られる仕掛け。た とえばサグラダファミリアを検索すると地球儀が回転してバルセロナ上空に近づき、大聖 堂にズームインして立体像が現れる。映し出すカメラの高さや方角を選ぶことによって完 成が近そうな大聖堂のすべてを連続して見ることができ、もちろん街のどこへでも訪問で きる。

 筆者がインストールしているは試験運用版で、世界の主要都市、世界遺産や観光地など 有名どころはほとんどが立体処理されている。ただ地図アプリ共用の航空写真は別にして3 次元画像で見られるのはまだ地球の陸地の数パーセントほどだ。東京で言えば都心から西 に向かって立体化処理が完了していて、拙宅は母屋・車庫・納屋などぐるりを立体的に俯 瞰できるが、ほんの300m西にある日の出町役場は未処理のままであり以西の奥多摩町も平 面でしか見られない。立体処理はトラクターで刈入れをするように航空機に多数のカメラ を装着して上空を往復し、撮った画像を処理して作るとのことで、これで都市や国の全域 をカバーするにはこれから何年も掛かりそうだ。それでも立体画像は1・2年で更新される ようで、沖縄の首里城はまだ往時の姿そのままだが、パリのノートルダム寺院はすでに焼 け跡になっている。

 上空から都市や名所旧跡を訪れて観光するにはやはり寺院や摩天楼など高さのある場所 は迫力がある。ケルンの大聖堂・フィレンツェのドーム、香港やドバイ・ニューヨークの 高層ビル、ナイアガラ・イグアス・ビクトリアの大瀑布などは見飽きない。またギリシャ のメテオラ・スペインのクエンカなど空中都市にも発見がある。パソコンの大画面の方が 旅行気分を味わえるが、スマホならどこでも楽しめる。お試しあれ!

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