2003年のコラム

   

今月のひと言

当社のコラム担当 「今が好き♪」 氏のコラムです。毎月連載します。

    
2003年 12月号 「温泉」
11月号 「体重」
10月号 「風力発電所」
9月号  「SARS」
8月号  「源氏蛍と平家蛍」
7月号  「出生率」
6月号  「全面禁煙」
5月号  「医療費」
4月号  「サラ金」
3月号  「情報漏洩」
2月号  「ノーベル賞」
1月号  「宝塚大劇場」
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12月号 「温泉」

 「温泉」に関心があります。社員旅行でも宿は温泉地が選ばれることが多く、今年のいわき温泉も夕方・夜中・朝と定番の一泊3回を楽しみました。ぬるめの湯がけっこう熱く、あつめの湯は一分と入っていられないほど熱かったのにはびっくりでしたが。ここの湯元は源泉が58~60度C、毎分5トンの湧出量をほこり、温度湯量ともに全国でもまれな規模です。お湯が熱かったのは源泉が高温であるためでした。

 松田忠徳(列島縦断2500湯などの著者・札幌国際大学教授)という温泉博士によれば、温泉もナマもので空気に触れる前の源泉が一番新鮮で効能があるとのことです。温泉につかる場合は、なるべく湯口近くの誰の体にも触れていない新鮮なお湯につかれと説きますが、いわき温泉ばかりはそうもいきませんでした。

 日帰り温泉も各地にできましたが、温泉はやっぱり、ゆっくり入って湯上りに一杯が最高。そのあと服を着て自宅へ帰る、というのは気分がでません。従ってこうした温泉は敬遠していたのですが、近頃見直しました。

 きっかけは先の松田先生の話です。ジャグジーやジェットバスには入るなといいます。あれはお湯というより体の自動洗浄機で、水流によって体のよごれやアカを流し落とすために欧米人が考えたものだとのことです。知らないことは恐ろしい。いままで、先に入った人たちのそうしたアカよごれにつかっていたわけです。

 これを聞いてから、ゴルフ場の浴槽には入れなくなりました。ゴルフ場のお風呂にはほぼ例外なくジェット水流が設けられています。替わりに日帰り温泉を利用するようになりました。多くのゴルフ場で、近くに日帰り温泉を探すことができます。車ですから湯上りに一杯も必要ありません。帰ってから飲む楽しみもあって、日帰り温泉もなかなかです。

 この8月、昭島に湯楽の里という日帰り温泉ができました。夜10時までやっているようです。今度は、ゴルフ帰りではなく、会社帰りに寄ってみようかと思います。

   

11月号 「体重」

  「体重」をこの4ヶ月間に4kg減らし、61~62kgを維持できるようになりました。身長が164cmと短尺ですから65kg以上だと顔がふくらみ、お腹が出加減で、自分でも太ったことが判ります。この身長の標準体重は59kgとのことですが・・・・。

 麺くいです。昼はラーメンと決まっていて、立川中華街にある20軒ほどの中華料理店の定食を順に全てたべたりしていました。おかげで徐々に血圧と体重が増え、血圧に関してはここ5年ほど毎日薬を飲んでいます。

 そこでやむなく、体重調整を思いつきました。朝はもともと、ちょっとしたおかずとご飯を茶碗に半分ほどと少ないのですが、昼も麺を絶って量を減らすことにしたのです。家で握ってもらったおむすびひとつとインスタントのクノールスープにしました。毎日700円~980円の食事代が浮き、食事の時間は10分程度、お金も時間もあまります。夜の食事はいつもどおり。運動も特にやらずで、減量できました。

 すぐにあらわれた結果は血圧です。麺類での塩分の摂取が減ったせいもあり、最高115最低78をキープ、毎日飲む薬の量が半分でよくなりました。更に、先日人間ドックでは昨年まで尿酸値8.52血糖値112 肝機能ガンマGTP75と要観察だったものが全て正常値かほぼ正常と大改善でした。ついでに視力も1.5/1.0と向上、次回は運転免許での眼鏡使用は不要かもしれませんが、これは歳をとって近眼から老眼へ移行した結果で体重は無関係。いずれにしろ、体重だけで多くの生活習慣病が改善されることがわかります。ドックでに先生の次なるアドバイスは、アルコールの摂取量をへらすこと、軽い運動をすることでしたがこちらへの対応計画はまだありません。

   

10月号 「風力発電所」

 東京湾は荒川河口、若洲ゴルフリンクスの先に「風力発電所」ができています。石原都知事の肝いりで本年3月19日に竣工した、東京臨海風力発電所です。ヨットや遊覧船でこの付近を通ると、たいていは海側に向かってゆっくりとまわっている2基の風車を間近に見ることができます。それぞれ高さ70メートル、ブレード(風車の羽根)直径52メートルと見た目より巨大です。デンマークのヴェスタス社製で発電出力は1基850KW、2基で年間250万KWhの発電量を計画しています。これで800世帯分の消費量がまかなえるということです。東京の電力自給率は6%と低く、都のエネルギー対策、地球温暖化対策の一環として建設されましたが、この程度の能力では実験的あるいは観光的意味合いの方が大きいかもしれません。しかしながら、首都でのこうした設備は例がなく、国際的にも注目されていますから、今後大都市内に設置する発電所の成功例となるよう、期待されています。

 我が国では青森県の六ヶ所村の風力発電所が最大で、3万3000KWを発電します。日本全体では現在48万KW、03年度中に66万KWに増強し、この10年で300万KWの風力発電を目標にいています。欧米ではクリーンエネルギーへの関心が高く、風力発電への意気込みは半端ではありません。02年末には世界全体で3000万KWが稼動し、そのうちドイツq国で1000万KWを越す勢いです。米国、スペイン、オランダなども盛んで、カリフォルニアの砂漠やオランダの海岸沿いなどをドライブしていると、道路わきに巨大な風車が数十台も連なって発電をしている光景に出会います。ベルギーでも教会の搭などに登るとどこかに必ず風力発電所が見えました。単機出力も我が国の最大2000KWに対し、ブレード直径120メートル、出力5000KWの巨大風車が実用化されようとしています。

 台風を初め、風向きや風速が絶えず変わる日本での課題は多いのですが、東京にかぎらず電力自給率(燃料自給率)の低い我が国では、風力発電の普及は欧米以上に重要です。

   

9月号 「SARS」

 「SARS」騒ぎが収まってからしばらくたちますが、結局どう落ち着いたのでしょうか。報道では初期の頃「サーズ」と言わずにエスエーアールエスと呼んでいました。SevereAcuteRespiratory Syndrome(重症急性呼吸器症候群)の頭文字をとった呼称だそうです。2月頃中国の広東省から発生し首都北京を中心に蔓延しましたが、中国政府の秘匿主義や対応の悪さから近隣のアジア、カナダ、米国などでも発病者をだしました。日本で患者が出なかったのは何がさいわいしたのでしょう。7月までに世界30カ国で罹患者は8000人以上、800人をこえる人が無くなったとWHOが発表しています。

 発端は、野生のハクビシンを食べた人が病原体(SARSコロナウイルス)に感染し、せき・くしゃみなどで飛び散っただ液・鼻汁の飛まつによってウイルスが伝染されたというのが定説です。

 中国人ほど何でも食べてしまう国民はいません。珍しい動物を見ると、英国人は捕まえて博物館の標本にすることを考え、米国人は見世物にして一儲けすることを考えますが、中国人はどうやって食べるかを考えるといいます。野生動物の病原体を人間社会に取り込む危険な人種と言えるでしょう。その上彼らにはハンカチを持つという習慣がありません。大連に住んでいる友人によれば、男も女も路上に平気でたん・つばをはき、手鼻をかむということです。もちろん、トイレのあとも手を洗いません。飛まつ感染のウイルスにはもってこいの環境です。

 SARSは根絶されたわけでなく、再び今年の冬以降で流行するかもしれません。またもうひとつの懸念は2008年に開催が決まった北京オリンピックです。こうした衛生観念の欠落した国に世界中から多くの人が集まり、呼吸をし、食べます。第2のSARS騒ぎがおきたら被害は甚大なものになるでしょう。我が国の公衆衛生教育は明治期から普及し、いまでは世界の衛生先進国の筆頭です。オリンピックの前に中国政府は国民の衛生意識を変えなければなりません。



8月号 「源氏蛍と平家蛍」

 銀座8丁目交差点の高架下に設けたちっちゃな小屋で、岩手で孵化した「源氏蛍と平家蛍」が見られます。ついでがあったら行ってはどうですかと言うメールが、友人から届きました。メールのお礼の後にこんなことを書き加えて返信しました。せっかく教えてくれたのに、友人は気を悪くしたかも知れません。

 わが家(あきる野市、五日市)の西1Kmほどのところに「横沢の入」という室町から江戸時代にかけて伊奈石(花崗岩、江戸城の石垣となった)を採掘した跡があり、現在では林に囲まれた草・湿原となっています。 数年前に宅地開発をする計画が持ち上がりましたが、近隣小学校の先生と住民の反対で開発は中止となりました。ここが野鳥・かに・かえる・カジカ・ムササビ・狸などの生息地であったからです。

 そしてなにより、都内で自生の源氏蛍がみられる場所でもあったのです。こどもが小さい頃はこの時分(6月下旬)の夜、よく蛍を見に行きました。いまでも町内の子供会が蛍狩りで集まりますから、繁殖しているのでしょう。

 また、高尾(八王子市)にある料亭「うかい竹亭」ではシーズン中、庭を流れるせせらぎに蛍を放して、お客を楽しませます。部屋を暗くし、籠に入れた蛍を取り出して、我々の手に乗せてくれたりしますがこれはやりすぎでしょうか。玉川上水のあちこちでも蛍の見られる場所がありますから、東京と言っても西はずれ、田舎に住んでいるとまだまだ、自然を楽しめます。

   


7月号 「出生率」

 02年度の「出生率」が厚生労働省から発表された(6月5日)。戦後最低だった前年の1.33を更新し1.32になってしまったと言う。一人の女性、通常は夫婦、が平均1.32人の子供しか生まない勘定で、少子化現象が一層鮮明になってしまったわけだ。減少しつづけた出生率は、雅子妃のコウノトリ出産(01年12月1日の愛子様誕生)のあやかり組で増加に転じるのではないかとの観測もあったが‥‥、思惑が外れてしまった。もっとも、あやかり組がいたから、この程度の減少で済んだのかもしれない。今年はどうなるのだろうか。

 高齢化と少子化が急速に進行している我が国、国立社会保障・人口問題研究所は日本の人口は明年をピークにとうとう減少に転じるという予測値を出した。年金・保険は言うに及ばず、経済・産業など政府のあらゆる計画は人口の増加が基盤となっている。有史以来、人口が減少して栄えた国家は存在しないというから、人口減少の可能性は国家衰退の可能性とも言える。自民党内では、これまでタブーであった出産奨励を立法で行なおうという動きが出てきているが、不妊手術などの規制まで視野に入れているというから驚きだ。結婚や妊娠は全く個人の問題で、国家が介入すべきでないことは自明であり、十分すぎるほど慎重な審議が不可欠である。世界の物笑いになるような法律だけは勘弁してもらいたい。

 結婚・出産・育児への負担軽減、女性の就労・社会進出に関しての社会規範(古い概念)の改善・規制や障害の排除など、出産奨励より先にやるべきことはいくらでもあるはず。

 一見矛盾するようだが、世界に冠たる男性社会立国日本のあらゆる分野に女性が進出し、彼女たちが政治や企業経営、文化風土の形成に大きな役割をになうようになれば、少子化問題の大部分が自然に解決するような気がする。

   


6月号 「全面禁煙」

 5月1日から関東地区大手私鉄8社の全駅(730箇所)構内で「終日全面禁煙」が実施されました。航空機・電車列車などで既に長時間の禁煙をしいられ、さらに家庭や職場でも締め出し圧力が強化されて、愛煙家にはますます暮らしにくい世の中になってしまいました。

 今回の措置は健康増進法なる法律が施行され、その趣旨に従ったものです。もともと同法は生活習慣の見直しなどで病気や健康被害を防止することを目的に制定されたものですが、その一条項に、喫煙に関するものがあり、施設管理者は、受動喫煙による被害を予防するために必要な措置を講じるよう規定しています。つまり公共の施設等では喫煙専用の場所をつくり完全に分煙化するか、それができなければ禁煙にしなければならないといっているのです。

 私鉄各社は当然、費用の掛からない禁煙措置を採用したいのですが、1社では非難が集中し、実施する勇気がありません。そこで、みんなでやれば怖くないを実践しました。今回の措置は大同団結しての結果であったことは見えみえです。

 一方、実施後はたいした波乱もなく、喫煙者達はおとなしくこの措置に従っているようです。喫煙者も大事な乗客であることは間違いありません。タバコは売るけど、ここでは吸うなと言われているのに、彼らはただただ我慢なのでしょうか。何の抗議も主張も無く肩身の狭い思いをしながらこれからも吸いつづけるのでしょうか。今後、これを機会に、店舗・飲食店・劇場・病院・事業所等々、公共の場所で全面禁煙が広がってゆくでしょう。

 我慢しながらどこかで吸いつづけるか・こちらも大同団結して権利を主張し正当な喫煙場所を確保するか・いっそ禁煙して寝返るか、選択肢は3つにひとつなのです。

   


5月号 「医療費」

 「医療費」の健保本人の負担割合がこの4月から3割に引き上げられました。ここ数年、血圧が高いために毎月、正確には4週間ごとに通院し、薬を処方してもらっています。いままでは毎回2割負担で、診療所に800~900円、薬局に1300~1400円を支払っていました。残り8割は健保組合の負担となり、総額10,500~11,500円です。こうして計算すると、血圧を測って二言三言話しをし、2種類の錠剤をもらうだけにしてはずいぶん高額です。これが、値上げ後のつい先日、それぞれ1340円、2250円の支払いとなってしまいました。これから毎月の薬代が1100円ほどよけいに掛かります。

 考えてみれば40年近く前、初めて健保本人になった頃は初診料200円のみであとはただ、全額健保負担だったと思います。それが、初診料500円、800円となり、さらに毎回の診療費1割負担となり、最近までの2割負担、そしてとうとう3割負担となってしまいました。だいたい、毎月保険料を納めていながら、実際に診療してもらう時、更に3割も負担する制度を「保険」などと呼べるでしょうか。この間、保険料率もじりじり値上げされ、その上、3年前には介護保険料まで負担させられています。

 健康保険は企業年金や厚生年金同様、もはや料率や負担割合増などの安易な処方では治療できない重症制度であることは明らかです。これ以上の負担増は制度の破綻をきたすでしょう。我が国の保険・医療制度の健全化は焦眉の急なのです。

   


4月号 「サラ金」

 「サラ金」業者の広告塔・看板が他業種を圧倒し、街にあふれています。借り入れ人数は1000万人を超え、サラ金やクレジットの返済が出来なくて自己破産する人は全国で8万人に達し今年は10万人を越える勢いです。さらに多重債務者など破産予備軍は150万人以上と言うデーターがあります。みなさんは大丈夫でしょうね!現在の市中金利は、銀行から借り入れると2~5%、労金・農協のローン借り入れでも5~8%が相場ですが、サラ金の場合、大手業者で25~30%、中小サラ金では35~40%の年利とべらぼうな高さです。武富士・アコム・プロミス・アイフルなどが空前の利益をあげ、経営者が軒並み所得番付上位となるわけです。

 貸し出し利息は、もともと利息制限法という法律で元本が、10万円未満では最高年利20%、10~100万円未満では18%、100万円以上は15%という上限が規定されています。しかし現実は25~40%で貸し出しがなされており、これらはこの法律に罰則規定がないのを良いことに、サラ金が違法を承知で行なっていることなのです。

 一方、別の法律で出資法というものがあり、こちらは懲役と科料の罰則付で貸し金業者が年利40%を超える利息の受領を禁じています。従って、やみ金融を除き、40%を超える業者がないのです。

 いずれにしても、我が国のサラ金業者は上の大手を含め全てが、利息制限法違反の悪徳業者なのです。不幸にして、サラ金からの借り入れがあっても、先の利息制限法以上の利息を支払う義務はないということを覚えておいてください。サラ金側でも法律以上の利息を強制的に取り立てることはできず、余分な利息の受領は借り手のいわば意思(善意あるいはだまされた結果)であると言っているのです。

   


3月号 「情報漏洩」

 「情報漏洩」事件が話題になります。患者のデーターを盗まれた病院、住民票台帳をコピーされた市役所、契約者情報がもれた生命保険会社や出版社、試験問題が事前に流布してしまった学校‥‥等など。これらの事件は、金銭や物品の盗難とは異なり、コピーであるため現実に紛失したものがなく、情報の所有者や管理者が盗難そのものに気付かず、被害が広まってから発覚することが多い。

 情報が財産であり保護管理すべきものであるとの認識もうすく、守るに難く、攻めるに安い犯罪なのです。一般の企業においてもこうした情報セキュリティが万全でなく、セキュリティの等級分け、アクセス権の設定、コピー防止策・コピー記録の保存などが不十分と言われています。

 先日、T社の本社に行ったところ、エレベーター内に「話しは一時お休みください。」と言った意味の張り紙がありました。一見、うるさくてはた迷惑だからかと思いますが、実は、会話からもれる企業情報を防衛するためなのかも知れません。

 「壁に耳あり、障子に目あり」と言います。まわりで誰が見聞きしているか解りません。エレベーターに限らず、電車、レストランなどでのおしゃべりの話題には十分お気をつけください。それと、人中でのケータイも。

   


2月号 「ノーベル賞」

 一度に2人の「ノーベル賞」受賞は近頃の明るいニュースとして話題になった。物理学賞の小柴さんは元東大教授で年もそれなり、ニュートリノ観測装置のカミオカンデもいくらかなじみのある名で、申し訳ないがインパクトはあまりないといったところだった。

 一方、化学賞の田中さんは本人も含めて、マスコミも学会も、日本中がびっくり。若干43歳、島津製作所の一研究員で受賞理由は、なんと28歳のときに発表したたんぱく質の質量分析に関する論文だそうだ。レーザー光線によるたんぱく質の質量測定時に、金属微粒子などの補助剤を使うことによって安定した質量分析が可能になるという論文で、発表後はドイツ医学界が注目し実用化に導いたというもの。

 ところで、知人のひとりに映像用LSIを開発している者がいる。これが田中さんと富山県で高校同期、大学は違ったものの就職は揃ってソニーに応募したとのこと。田中さんは残念ながら不採用で島津へ、知人は採用されてソニーへと言うわけ。ソニー自身もこのことは知らないらしく、ニュースにもならなかったが、もちろん、田中さんがソニーに入社していたら今日の受賞はなかったはず。

 いずれにしろ、今回の受賞は企業にはたらく多くの研究者に希望と勇気を与え、我が国に残した士気高揚効果は賞金額を大きく上回ったにちがいない。

   


1月号 「宝塚大劇場」

 「宝塚大劇場」の前を通りました。11月の大阪出張のおり、時間があいたので阪急電車に乗ることを思いついたのです。マルーンの風と言われる、私鉄中でもファンが多いあずき色の電車です。梅田から池田・宝塚・西宮北口を経由して、また梅田に戻る左回り路線を乗り継ぎで一周し、8000系、7000系、6000系という阪急の主力車両に乗車できたのは収穫でした。

 途中宝塚で降り、車窓からみえた宝塚ファミリーランドに向かいましたが、この遊園地の外れまでくると、10代から5・60代まで、娘さんからおばさん、おばあちゃんまでがカメラ片手に道の両側に広がっている異様な場所にでました。通行人は平気でその前をとおります。私はわけが解らず、おどおどして通りましたが、これが宝塚劇場の楽屋口に面した道だとわかったのは劇場の看板をみてからでした。塚ガール(今でもこう呼ぶのかな~)の追っかけ組み女性軍団だったのです。木曜日のまだ午前中ですからたいへんなフィーバーぶりでした。

 月組、星組などは聞いたことがありますが宙組などは読めません。そらぐみと言うそうです。スターの名前も紫吹淳とか映美くららとか難解で、私たち男性にとっては異次元世界です。有楽町にも東京宝塚劇場があり、パリはモンマルトルのキャバレー「ムーランルージュ」のショーより洗練されていてずっとおもしろいとのことですから、一度、話の種に行って見ようかとも思います。

   

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